今、読み返すと、遠慮なく書いています。
今もそうですが・・・・

かつて自分はこのように考え、行動し、生きてきた。

その証は掛け替えのないものだと思う。







2002/07/01 (月)

がっはははは!!犬 小屋(仮設だけど…)完成だ!!(挨拶)

がっはははは!!と うとう犬小屋をつくってしまった!!立ち上げた所で誰もデンパな狂犬の所に書き込みをするという奇特な方はいないだろうが。
そうはいっ ても近頃のクラシック音楽をめぐる状況はひどいものがある。

私自身ろくに情報を世界に発信するだけの能力がないのは事実だが,ナアナアで妥協していればい いという時代は終焉した。
だから、私の代わりに情報を発信して問題提起を行って欲しい!!


クラシック音楽に限 らず、そういった問題から逃げない努力がこの国の国民によってなされてこなかったことのツケを返済しないといけない時期だ。

2002/07/03 (水)

リパッティのブサン ソン告別演奏会

今日は,リパッティ のブサンソンでの告別ライヴを久しぶりに聴いた。ショパンのワルツを弾きながらリパッティの胸に去来したものは一体なんだったのだろ う?

リパッティはこの演 奏会が自分にとって最期であるという事を知りながら演奏している。身を削る思いでリパッティは我々に何を伝えようとしていたのだろう? それにしても,なんと澄み切った音楽だろう!!不思議な事に自らの死を前にして命あるものへの揺るぎない愛に満ちている!!

2002/07/04 (木)

イムジン川

「イムジン川」のテ レビ番組が放映されていて,ふとある思ったのだが,ひょっとしたら日本の大衆文化の根っこの部分に朝鮮の文化が与えた影響は測り知れな いのではないのか?いや、それどころか強制的に送り込まれた朝鮮人たちがその後の日本の大衆文化のベースを創ったのではといういう気さえした。それは食文 化から演歌までそうなのではないか?という気がする。

私は研究家じゃない からわからないけど実際の所はどうなんだろう?でも在日の存在を抜きにして今の日本の文化を語る事は出来ないという事だけは事実なので はないだろうか?

2002/07/05 (金)

アンドリュー・マン ゼ

今日、ヴァイオリニ ストのアンドリュー・マンゼの ダイジェストCDを買って聴いてみた。見事としか言い様がない!!深い知性に支えられた洞察力の鋭さといい正直脱帽してしまった!!

2002/07/06 (土)

丁 讃宇

ブレーメンという レーベルから「ニーグン 21世紀への祈り」というヴァイオリニストの丁 讃宇が弾く小品集のアルバムが出ている。実に滋味溢れた名演だ と思う。深い情念が大地に結びついているかのような暖かい音色!!自在な節回し、何よりも伝えたいものがはっきりとある演奏だと思う。ドボルザークの我が 母の教えた歌なんか聴いていると思わず目頭が熱くなる……アルバムと同名のニーグンのずしりとくる悲しみは形容のしようがない!!

2002/07/10 (水)

やっと書き込め た!!

キーボードが壊れた のかウィルスなのかはわからないけど書き込みができなくなってしまったのでネットカフェで書いている。 マックのキーボードと、「ことえり」は全く使えないので「ATOK15」を購入した。ああ、何たる出費!!ああ、レコードが買えたのに・・・・・・(爆 笑) 家に帰ってキーボードを交換したら見事に文字が打てるようになった!!よかった!!

2002/07/11 (木)

カルヴェSQとケ ラーSQ

昨日パソコンのキー ボードを買った帰りに止せばいいのにCD屋に寄って、掘り出し物をゲットしました!!一つはケラー弦楽四重奏団のラヴェルとドビュッ シー、二つ目はカルヴェ弦楽四重奏団のシューベルトの「死と乙女」いずれも素晴らしい!!カルヴェのシューベルトが素晴らしいのは自明です。しかし今度で たCD復刻の音が針音をカットしていながらも非常に良い音の復刻(これだったら針音がだめな人でも多分、大丈夫です。)なのでとりあげました。テレフンケ ン・レガシーの復刻は前回のベートーヴェンも素晴らしかったけど、その期待を裏切ることはなかった!!ただ、ちょっと低音を絞るか、高音をほんの少し持ち 上げてやるともっと聴きやすくなる。ケラーについてですがこんなに繊細でありながら響きの美しいカルテットも珍しいと思います。特にラヴェルが実に舌を巻 く。アルバンベルクSQのように変にヴィヴラートをつけまくったりするような恥ずかしいことはない。エラートの廉価版です。

2002/07/16 (火)

ラヴィ・シャンカー ルとメニューイン

クラシック音楽以外 のものをいきなり紹介させていただきます。ご存じの通り、ヴァイオリニストのメニューインは生前、ありとあらゆることに首をつっこむ人 だった訳ですが、彼は非常にインド音楽にも深い関心を持っていていてシタール奏者のラヴィ・シャンカールと共演してたりします。(あのフルーティストのラ ンパルもバーンスリ奏者のハリプラサド・チョウラシヤに習っていた。) 1960年代、インドの音楽や文化が西洋世界に与えた衝撃はもの凄いものでした。ビートルズのメンバーのジョージ・ハリスンなんかはハーレクリシュナにか ぶれちゃうし、プログレはもちろんのこと、コルトレーンもラヴィ・シャンカールに深い影響を受けた一人です。コルトレーンがもう少し長生きしてくれてたら ラヴィ・シャンカールと共演していたかもしれません。スティーヴ・ライヒや、テリー・ライリーもインド音楽に深い影響を受けてます。はっきり言ってインド 音楽の影響を抜きに現代の音楽を語ることは出来ない。このラヴィ・シャンカールとの共演は非常にリラックスしていて弾いているのがわかります。神童時代を 過ぎたメニューインがいかにバッハを格調高く厳格に弾いていたのかを知っている人にとってこの演奏は驚きに満ちている!!彼にとってクラシックの作品を弾 くということがいかに戦いの連続であったのかを証明している演奏だと思います。

2002/07/26 (金)

初期盤

久しぶりに日記を書 いてるけど、このあいだ、とうとう、友人の根気に負けてバルヒェットSQのベートーヴェンの15番(国内盤)とウィーンコンツェルトハ ウスのシューベルトの弦楽五重奏曲(初版グリーン)を交換してしまった!!どっちが得したのかは私にはよくわからないけど、あの演奏はバルヒェットSQの 録音の中でも最高の演奏の一つじゃないだろうか?この演奏のドイツの初版がやたら高くなっている。困ったことだ。あるところに問い合わせたらモノラルで8 万円という値段だった。経済状況が許さずどうしても欲しかったがあきらめてしまった。(多分お金があったら迷わず買っていただろう。)バルヒェットの演奏 のほとんどがCD化されていないというのも考え物だが、初期盤の馬鹿馬鹿しい価格は何とかならないのだろうか?嗚呼・・・・

2002/08/05 (月)

疲れた・・・

モリネットの方での 一件で今日は一日中パソコンと向かい合って疲れた!!まさかあそこまで波紋を呼ぶとは思わなかった。ただ、2ちゃんねるの読者にとって もモリネットの読者にとっても十分に問題提起にはなったと思う。しかしもうやめてくれという声が聴かれるのでもういい加減お開きにすべきだと思っている。 ただ匿名性の暴力にどう対処していくのか今後の課題として非常に重要な問題だし、ネットに関わっている以上、この問題から避けて通ることは出来ない。正直 2ちゃんねるの犠牲者はあまりにも多すぎるのではないだろうか?

2002/08/08 (木)

CDしか選べない不 条理!!

まったく腹立たしい 限りである。クラシック音楽を駄目にした元凶はCDである。クラシックのLPが売れないからCDにしてまた買わせればいいと考えたソ ニーの馬鹿者がクラシック音楽を駄目にしたのだ。

私にとってCDの音 は音楽鑑賞用商品に値しない。仕方なしに音が悪いのを我慢して聴いている。正直CDがここまで普及したことが腹立たしい。弦なんかまる で駄目。ギスギスしてるだけで弦の質感を全く出せていない。音に奥行きがない。ピアノもやたら高音と低音をうるさくした変な録音が多い。ヴォーカルなんか 全くお話にならない。初期デジタルでどれほどの演奏家の録音がその音質において不利益を被っていることか!!考えただけではらわたが煮えくりかえるよう だ!!

何でこんな音の悪い もので音楽を聴くことを強要されなければならないのか!!この不条理に腹が立って腹が立ってしょうがない。人はモノラルを音が悪いとい うけれど、実は昔のモノラルLPのほうが今の最新のデジタル録音より優れた音質だし、第一、今のように手抜き商品じゃない。英HMVの昔のモノラルなんか 実に品のある音だ。テラークのCDの様なあんな下品な音じゃない。

それだけならまだし も洗脳されてCDの方が音がいいと抜かす奴が増えた。連中がいうには雑音がないから音が良いのだそうだ。抜き取った雑音と一緒に音楽の ニュアンスも削り取られていることにも気付かずに。CDの普及のおかげでいい音と悪い音の区別さえつかなくなっている。全く怖ろしい!!一方的な暴論であ ることは理解している。しかし、やっぱり腹が立つものは腹が立つ。

2002/08/23 (金)

シュタルケルのバッ ハの無伴奏

このところ、LP ばっかり聴いています。でも今回紹介するのはCDです。シュタルケルはピーターバルトークの録音によるコダーイの無伴奏チェロソナタの録 音で一躍有名になったせいか激しい演奏をイメージされる人も多いかもしれません。事実、残念ながら初版は持っていないのですがピリオド盤の2版で聴いてみ ても、録音もあるのかもしれないですが文字通り松脂が飛び散るような気迫に満ちている演奏です。そういった激しい演奏もある一方、非常に優しい歌のある演 奏も残しています。あまり騒がれていませんが、90年代にシュタルケルが録音したバッハの無伴奏は彼の豊かな詩情が昇華された素晴らしい演奏です。一聴す ると当たり前の演奏に聞こえますが、実に流れが自然で肩の力が抜けているがゆえに、音楽における自在さを獲得しています。シュタルケルの深い思慮と優れた 洞察力の深さ、録音当時70代にしてまだ成長し続ける事、驚くばかりであります。普通弦楽器奏者はピアニストに比べ年を取るとどうしても技巧的に衰え音色 が枯れてしまうものですが、そういった衰えがないところは流石というよりも驚異ですらあります。

2002/09/05 (木)

自己弁解だと思うの なら思えばいい。

2ちゃんをみてみた けど彼等の批判通り、確かにわたしが閉鎖という事態に追い込んだのは確かだ。 一方的にある事ない事を言う権利が2ちゃんねるの住人にだけあるとでも言うのだろうか?確かに閉鎖の原因をつくった私も悪い。それは事実だ。でもそういう 行動に私を追い込んだのは一体誰なのだろう?

2002/09/16 (月)

誰かドルメッチの復 刻を出してくれ!!

いい加減、誰かドル メッチの復刻を出そうという奇特な奴はおらんのか!!SP時代、アーノルド・ドルメッチは、クラヴィコードによるバッハの平均率を録音 しているがこれはきちんと出さないといけない。 ドルメッチがいなかったら古楽復興なんていうことは起きなかったかもしれなかった!!それなのにまるで無視され黙殺されている。ちょっとこの状態はあんま りだ!! ドルメッチの演奏を素人芸と片づける向きもあるようだが、それは、違う。ドルメッチのバッハ演奏は、あの当時における19世紀的なバッハ演奏から離れて バッハの音楽に違った美を発見したのだ。 それはコンサートホールとは全く無縁な空間で成立する美が存在することを初めて突きつけたという意味において希有なのだ!!

2002/09/29 (日)

赤坂 達三とゲーデトリオ+ハラルト・クルンペック

クラリネット奏者、 赤坂達三とゲーデトリオ+ハラルト・クルンペックのモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲のCD、この演奏が実に素晴らし い!!ゲーデ・トリオとクルンペックとのアンサンブルが実に息が合っていて、かつてのウィーンの室内楽を彷彿とさせる。「久しぶりにいい室内楽を聴い た!!」という満足感を与えてくれる演奏はすっかり希有になってしまった・・・・。例を挙げてたらきりがないけど、モーツァルトの第3楽章のTrio 2のところのリズムの刻み方のセンスは脱帽ものです。単純な三拍子なのにどうしてこんなに美しいのだろう?こんなところにウィーンの音楽が生きていようと は!!赤坂のクラリネットがまたいい!!特にブラームスが素晴らしい!!深い情感をことさら強調することがないけど、それ故にブラームスの晩年の世界が浮 かび上がってくる。弦のアンサンブルとの呼吸が非常に合っていて、お互いの音を聴きあっているのがよくわかる。上質なチョコレートのようにそれぞれの個性 が生かされながら調和している。こういうアンサンブルが生き残っていたことに、まだクラシック音楽も捨てたものじゃないと、うれしくなってしまいました。 ちなみにソニーから出ています。ただちょっと値段が3000円とちょっと高いけど、私は聴いてみる価値がある演奏だと思いました。

2002/10/08 (火)

庶民派、宇野 功芳 大先生はやっぱり偉大だった!!

 たいてい評論家は 演奏活動をしないものです。それは批評される演奏家に、「じゃあ、そんなに文句言うんだったら、お前やってみろ!!」と啖呵を切られ下 手したら指揮台に立たされる危険性があります。そういう暴挙をあえてやってしまった希有な評論家がいる。宇野功芳その人です。その宇野さんがモーツァルト の40番を演奏したCDを聴いてみました。冒頭の名旋律をワルター、ウィーンフィルみたいにポルタメントで歌わせちゃうところなんか、やっぱり予感が的中 した。ところが私はそういう宇野さんが大好きなのだ。なんだか憎めないではないか。本当にこの人、ワルター、ウィーンフィルの40番が好きなんだなあ。ハ イドンのセレナードも、びっくり!!レナーやロゼーの時代を彷佛とさせる凄いポルタメントだなあ。それがワルターやロゼーのような上品な演奏にならない で、下品で庶民的になってしまうところがまた良いです。 最近の音楽に対する愛情が感じられない手抜き演奏ばっかりがはびこるなか、たとえそれが宴会芸の 物真似だったとしてもこういう音楽に深い愛情のある演奏はおそらく確実に、尊い。だから聴いている方も、口では「アンサンブル・サクラのエロイカ?あれ 笑っちゃったよ、あれじゃフルヴェンのパロディだよ、ははは!!」と馬鹿にしながらもけっして嫌な気がしない。ついつい笑っちゃいながらも聴きたくなって しまう。もしかしたらそうやって笑っていないと自分を守れないほどの魅力があるからなのかもしれない。宇野さんの演奏は、演奏そのものの評価はともかく音 楽家が表現する楽しみや音と遊ぶ喜びを奪われている現状に対する強烈なアンチテーゼになっているのかもしれない。

2002/10/12 (土)

パラシュートが開か ない!!!

がははは!!

竹中君やってくれま すねえ!!日経の平均株価が一時8200円台になったそうだ。早いうちにやっておけば良かったんですがね。スカイダイビングをしていて パラシュートが開かなかったような気分ですよ。いや実に楽しいですねえ。

このまま株価下が りっぱなしだったりして・・・・

なまじなジェット コースターよりずっと怖い!!

2002/10/25 (金)

シュナイダーハン、 ウィーンフィルによるザルツブルグのライヴ

オルフェオからでて いるCD、ザルツブルグ音楽祭のライヴです。演奏は実に素晴らしいのですが・・・ じつはこのCD、問題がある。リマスターやっている連中が無能なので、73年の録音であるはずなのに音の鮮度がひどく悪い。本来だったら取り上げないけど 演奏があまりに素晴らしいということと問題提起になる事を期待して紹介する事にします。

演奏は最高の貴腐ワ インのような演奏の一言に尽きる。シュナイダーハンとウィーンフィルによるモーツァルト!!一言で言えば、今のウィーンフィルからは想 像もつかない演奏!!かつてはああいう奇跡のようなアンサンブルを奏でていた時代があったんですよ。アンサンブルも凄いけどシュナイダーハンのヴァイオリ ンのなんと端正で貴族的なんだろう・・・・・溜息のでるほど、うっとりするモーツァルト。たった三十年ほど前はウィーンフィルもこういうアンサンブルだっ た。それが今ではずいぶん隙間風が吹くようになってしまった・・・。しかしそれにしてもヴァイオリン協奏曲のソロの出だしからして抜群なセンスの良さと いったらどうだろう!!聴いているこっちの方が切なくなってしまうような演奏だ、嗚呼!!

問題は音質!!リマ スターやっている奴がどうも耳が無いみたいで73年の録音であるにも関わらず非常に音の鮮度がない!!拍手の音からしてまるで雰囲気が 無く、ホワイトノイズを聴いているようだ。折角の演奏をスポイルしてしまう事になっている。だいたい平林も指摘するようにアイヒンガーとクラウスが関わっ ているCDはどうしてこうも音が悪いのだろうか?1973年の録音なのに一体どういう事なんだ?聴いててフラストレーションがたまってくる音だ。これでは シュナイダーハンがかわいそうだ。こんな事はいいたくは無いけどこんな音でリマスタリングする奴等がのさばっているからザルツブルグは駄目なんだ!!$ alzburgなんて地元の人間に言われたくないんだったら何とかしろ!!

2002/10/26 (土)

クラオタだったらこ れは是非、聴きなさい!!(クナのバッハとヘンデル)

ARCHIPELか らでているクナのバッハとヘンデル(ARPCD 0102)は必聴すべき怪演だ!!!名演なんて言葉は生易し過ぎる!!

こんな凄いブランデ ンブルグの3番は聴いた事がない!!ヘラクレスのようなスケールの大きな、精神そのものが音楽となってほとばしっているような演奏で す。シュナイダーハンと共演したバッハの協奏曲もこれまた心にグサリと突き刺さる!!シュナイダーハンのソロがまた素晴らしい!!

ともかく、音が悪か ろうともなんだろうとも、クラオタだったら聴きなさい!!絶対損はしないから。

2002/11/09 (土)

第二弾です!!クナ の次はエリー・ナイです!!

エリー・ナイとコン ヴィチュニー、ゲヴァントハウスによるブラームスのピアノ協奏曲がWEITBLICKというレーベルからでてますが、この演奏は本当に 凄い!! ここまで凄いとどう凄いのか説明するのが意味がないですが、深い精神がそのまま音楽そのものへと変容しているようなそういう演奏です。偉大な演奏です。私 はこういう演奏をしなければならない事の悲劇性について思わず考え込んでしまう。吉田は単にナイの演奏をナチだといって拒絶するだろうけど、だったらワー グナーもベートーヴェンも聴くべきではないのではないのか?彼には何故その問い掛けがないのか?音楽に神聖なものを見いださなければならなかったドイツと いう民族の難しい宿命について考えさせられてしまう・・・ベートーヴェンの先祖が魔女狩りで火あぶりになっているという事にとても運命的なものを感じる。 売り切れる前に買っておいたほうがいいです。メロドラムよりずっと録音の状態が良いテープを使っているので。

2002/12/10 (火)

トスカニーニファン は必聴、テアトロコロンでのベートーヴェンの第九!!!

1941年コロン劇 場でのライヴ録音です。 (ARIOSO Classical ARI 001)

とんでもない第九の 演奏があったものだ!!!ここまでやってくれると好き嫌いを超越している・・・・・この異常なテンションの高さは何事?このまま脳の血 管がぶち切れてそのまま死んじゃうのではないかという思いがついよぎってしまう。聴いてて恐ろしくなるほどだ。

トスカニーニという 人は、演奏も人間性もどこかブチ切れている人だなあと思っていたけど、この演奏を聴いてその思いは確信に変わった!!!よくここま で・・・・・・よくぞここまでやってくれた!!!

よくぞこの曲のパラ ノイア的な性格をよくぞここまで描ききってくれた!!!音楽そのものが火山の噴火のようだ。晩年のベートーヴェンの狂気がひしひしと伝 わり、やがて聴き手である私もその世界に洗脳されていく自分を発見してしまう・・・・終わったあとの観客の興奮もすざましい。一世一代、空前絶後、前代未 聞の大偉業を目の当たりにしたのだからこの熱狂は当然だ。ともかくトスカノーノさん、今さらながらトスカニーニってやっぱり凄い人なんだなあとつくづく思 います。今回はさすがのアンチトスカニーニの私も脱帽です。

2002/12/16 (月)

Altusのムラ ヴィンスキー、ともかく聴け!!!!

Altusからムラ ヴィンスキーの未発表の日本録音がリリースされた。全人類はこの至宝に感謝せねばならない。 音質は吊りマイクでの録音ゆえにオーディオ的な音の良さは今一つだけど、逆によく演奏の雰囲気を捉えている。 ともかく凄い!!神業としか思えない!!!! 身体にきらきら光る砂金が染み込んで光に包まれるような至高の演奏としか形容しようがない・・・・・清らかな精神そのものが音楽になったような演奏。 ともかくクラシック音楽という音楽がいかに凄いかを体験したければこのCDを聴けばわかる。 ともかくクラシック音楽好きであることを自称するんだったら、このCDは聴きなさい!!!! そこまで断言する。 実はムラヴィンスキー以外にも報告すべき演奏があるけどそれはまた後日ということで。

2002/12/31 (火)

大晦日です。

とうとう大晦日にな りました!!

明日は、2003年 の元旦です。来年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの指揮者はアーノンクールだそうです。

今年を一言で言うと 灰色の一年でした。来年はどういう年になるのでしょうか?言葉にならない言い知れぬ不安に脅えた一年でした。来年は、果たしてどういう 一年になるのでしょうか?














2003/01/01 (水)

門松は冥土の旅の一 里塚 めでたくもあり めでたくもなし

正月には「明けまし ておめでとうございます!!」というのが習慣になっておりますが、よくよく考えてみますと一休禅師の言うように、「門松は死出の旅立 ち」なのであります。この事をよくよく思い返す事。 死を思う事が新年を祝う意味だと思う。 一度しかない人生だから、後悔を残さないように与えられた生を精いっぱい生きていく必要を改めて思います。

2003/01/09 (木)

武久 源造の「鍵盤音楽の領域」

チェンバリストの武 久源造がコジマ録音から出している「鍵盤音楽の領域 vol.6」は、モーツァルトだけど、この演奏が実に見事な演奏です。特に硲美穂 子とのホ短調のヴァイオリンソナタK.304は、目から鱗です!!ヴァイオリンとピアノフォルテとのバランスが実に見事です。個人的には最後の幻想曲と フーガK.394も大好きです。ともかくキラキラ星変奏曲といい、これほど才気あふれスッキリとするモーツァルトも希有だと思います。彼が書いたライナー ノートがまた見事なものです。古楽を学究的なだけのものと勘違いしている人は必読です。

録音がまた素晴らし い!!!

一枚3000円を高 いか安いか、どう考えるかは価値観の違いだけれども、私はそれに似合う仕事に対してはちゃんとそれなりの代価を支払えばいいのではない かと考えている。こういう趣味のものは、安かろう悪かろうでは全く価値がないわけで、そういう意味でコジマ録音の仕事は水準の高いものが多いと思います。

2003/01/12 (日)

weitblick からでたケーゲルのベートーヴェン(ライヴ)

さて、去年購入した ケーゲルのベートーヴェンの交響曲第2番、と第5番のCD(Weitblick)、現代でベートーヴェンを聴くんだったらこういう演奏 がひとつの理想なのではないだろうか?啓蒙が破綻してしまい絶望しかないこの時代のベートーヴェン演奏において、希望の持つ意味にについて考えてしま う・・・・そういう演奏です。でもケーゲルがあんな死に方で人生に幕を閉じた事が残念でならない!!でも、ああいう死に方になるのがなんとなくわかる気が する・・・・・・

2003/01/17 (金)

別に隠し撮りを勧め ている訳ではないけど・・・・自分でいろんな音を録音してみましょう。実は自分で録音すると結構生々しい良い音で撮れますよ。なまじ音 を弄ってないから自然な音で録音できます。嘘だと思うんだったら一度試してみられる事をお勧めします。論より証拠で、私の知っている人でこっそりMDを隠 し持って録音している人がいます。その人が密かに録音した演奏を聴いた事がありますが、とても生々しく雰囲気を捉えた録音でした。ああいうのを聴くとレ コード会社は一体何をやってるんだろうとつくづく思います。私は隠し撮りなんかした事がないですが(そういう面倒くさい事はしない)、あの時はつくづく感 心しました。

2003/01/30 (木)

Stil録音のマハ リンガム

何だかクラシック音 楽(しかもオケもの)ばっかりなので、たまには違うものもいいかなと考えています。 そういう訳で、南インド音楽のカルナーティックフルート奏者のT・R・マハリンガムが、仏のStilに録音しているCDを紹介しようと思います。ただ、ス ティルは値段が高いし、そもそも入手できるのかという疑問はありますが、根気よく探してみて下さい。 マハリンガムについては、私のHPにリンクさせて頂いている梵漢和さんに詳しい解説がありますのでご参考ください。

http://www.bonkanwa.com/Entertainment/CarnaticMusic/CaMuTRMahalingam.htm

ともかくこの演奏は 本当に凄い!!!マハリンガムの演奏はなんの飾り気も何も無くそっけなく聞こえるかも知れない。注意深く聴かないとこの演奏の価値は分 からないかも知れない。 しかしその演奏に耳を傾けると、そんじょそこらでは絶対に聴けない種類の演奏である事が理解できるかと思われます。音そのものからして透明で凛としたオー ラを放っている。あんなに澄み切った音色は、本当の天才にしか出せない。 まずムリダンガムというパーカッションがはいる前の、何よりも音の間合い、沈黙がこんなに意味を語るとは!!!またパーカッションとの掛け合いになんとも 彼らしい遊びがあって、その遊びがまた素晴らしい!! スティルというクラシック音楽、特に古楽を中心としたレーベルで、クラシック音楽とは関係のないマハリンガムの演奏をリリースしていることも、随分異例な 事です。 ゼアミさんか梵漢和さんかで、訊いてみればひょっとしたら運良く入手できるかもしれません。

2003/02/19 (水)

Altusのムラ ヴィンスキー、第二弾!!!!

とうとう待望のムラ ヴィンスキーの第二弾がでたので聴きました!!! 前回でた演奏より、さらに密度の高い演奏です。何もこの演奏に関してはいいません。言おうとした所で無様に「凄い!!!」を連発するだけに決まっているか ら。 録音は前回に比べても今一つだけど、不思議と演奏の凄さはよく伝わってきます。シューベルトの未完成にしても、あれ以上の演奏はまず考えにくいです。

2003/03/02 (日)

リヒターのロ短調ミ サ、モスクワ・ライヴ!!!

Ars Novaか らリヒターのロ短調ミサのモスクワでのライヴがでているけ ど、噂通りに本当に素晴らしい演奏でした。私もメロディア盤のLPでぜひ欲しい。あとマタイ受難曲もあるらしいです・・・・。 この演奏を聴いて思うことは、あたかもミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の壁画がそうであるように、絶望と希望が交錯する人類のドラマなのだということ です。どのドラマは他でも無く神に捧げられている・・・・。 こういう演奏を聴くと古楽もいいけど、私にとってはこういう演奏こそが原点です。最後のDona nobis pacemは、もう涙なしでは聴けない!!

2003/03/06 (木)

トスカニーニ、最期 のコンサート

最近、トスカニーニ のラストコンサートのCDを聴いているのですが、何故かしら静けさがある演奏です。それは劇的な彼の最後のコンサートだという聴き手の 思い込みもあるかも知れないけど・・・・・・。 ここまでスコアがそのまま見えてくるような透明な明晰さを持った演奏は滅多にない。自分の人生を総括するかのようなタンホイザーのバッカナーレの終わり方 は非常に印象的なものがあります。 マイスタージンガーの前奏曲を振っているとき、呆然としていたとトスカニーニは回想しています。 しかし呆然としていたというけど、決して無気力な感じや精神の乱れを感じさせる事が何処にも感じられない白鳥の歌に相応しい演奏です。 この演奏は、どことなくNBC交響楽団の告別の色彩を帯びている様な気がします。 おそらく楽団員はこの演奏が最期になる事を薄々は感づいていたのではないかと思います。結局、楽団員の復帰して欲しいという願いも虚しく二度と指揮棒を持 つことはなかったことを考えると感慨深いものがあります。 ところでこの演奏やフィルハーモニー管とのブラームスなどを聴くと金管も非常に強烈だが、決してそれがヒステリックにならない、非常に純度の高いアンサン ブルです。確かにアメリカにおいて絶大な支持を得たのも無理は無い。 このCDでは例の中断の所は手直しされているようです。ワーグナーの楽劇の持つ抹香臭さが無いけれど、トスカニーニの演奏をワーグナーの息子、ジークフ リートが大変高く評価していたという事に少しも誇張も何も無い事がよくわかります。

2003/03/21 (金)

ユーディナのバッハ のゴールドベルグ変奏曲!!!

最近、マリア・ユー ディナのバッハのゴールドベルグ変奏曲を聴いているのですが、実に素晴らしい演奏です。彼女の演奏で聴くと各声部の絡み合いが有機的に 構成されているのが良くわかる。演奏は、非常に高い教養に裏付けされた知的でありながら懐のとても深いバッハです。 アファナシエフによると、ユーディナは変奏曲を一曲弾く度に福音書の一説を朗読していたという・・・・。おそらく、彼女がバッハのこの変奏曲の一つ一つに 福音書を対応づけたのはとても正しかったと思う。聴きたかったなあ!!! 何だか「ショスタコーヴィッチの証言」を読んでいると、非常に狂信的なロシア正教の信者だったらしく、命に関わる様な暴挙も随分あったらしい。彼女の場 合、無謀というよりも、わざと命を危険に晒しているような所があったような気がします。

2003/05/01 (木)

ケーゲルの来日ライ ヴについて

kinjiさんが、 もうすでに音盤情報交換所の方で取り上げて下さっていますが、Altusから最晩年のケーゲルの日本でのライヴがでています!!!! 抑制をかなぐり捨てケーゲルは我々に一体何を残そうとしたのだろう?芸術は決して娯楽であったり暇つぶしの為のものではないと思います。それはこの世界で 生きることの意味、存在する事そのものの「業」すら問いかけてはいないだろうか?

2003/05/04 (日)

ムラヴィンスキーの 来日ライヴ、とうとう第三弾!!!!

とうとうムラヴィン スキーの来日ライヴ第三弾です。 人類よ、この偉大なる福音に感謝せよ!!!

録音の悪さは相変わ らずですが、演奏の壮絶さ、密度の高さ、おそらくロシアでもこんな気合いの入った演奏は毎回出来なかったと思います。チャイコフスキー の「悲愴」といい、こんなシリアスな悲愴はそうそう聴けるものではないです。 同じく第五番も合わせて聴くとチャイコフスキーという作曲家が決して甘ったるくて感傷的な作曲家ではないという事がよく分かります。センチメンタルなんか 何処にもなく、絶望と阿鼻地獄の様な内面をそのまま音楽にしたような演奏です!!!











SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送